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「こっちの水苦いぞ」を聴いて

「こっちの水苦いぞ」を聴いた。
ロックだ。
まさにロックの何たるかだ。
これをロックと呼ばずして、何をロックと語るのか。


ブルースやロックンロールに存在する、
弱いものを虐げる体制や強いものに対する怒り。


人間の力ではどうすることもできない自然の脅威や、
既得権益によって発生した人災の被害に遭われた人たちのこと。
今なお、それらに苦しめられている人たちのこと。
そして誰かの利権のために、
これから先も苦しめられる人たちのこと。
これは一部を除いた日本人全員が共有している悲しみだ。


3月11日になるとテレビで取り上げる震災のこと、
「気の毒だな〜」ともらい泣きしてるだけじゃあかんのです。
都心が人員と重機を独占しているから、
予算を組んでも復興が進まない。
原発の問題も全然うまくいってないのに、
根拠のない安全基準で再稼働が認められる。
政財界の偉い人たちは、4年前から何も賢くなっていない。


にもかかわらず、
下々の者は他人の自慢話に「いいね」をクリックし続ける。
「よくないね」の選択肢がないものに、
そこまで夢中になれるかね。


取り戻せ、人の感情。
何がポジティブ思考だ、頭おかしいのか?
もっともっと怒らんと人間とちゃうで!


「こっちの水苦いぞ」を聴いて、さらに怒りが湧いた。
でもその怒りは、日本人に一番必要なものだ。
僕はジュリーの怒りを共有します。
ユー・トゥーではなく、ミー・トゥーだ。



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ザ・タイガース研究論


「ザ・タイガース研究論」という本が出ました。
「ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた」の著者、
磯前順一氏の作品なので、迷わず買い。




うーん、読み応え十分。
単なる「キャー、タイガースって可愛い」という内容でなく、
学術的観点からみた、硬派なザ・タイガース本だ。
僕なんて、この文体だけでもかなりシビれてしまいます。


本当のことをいうと、
僕はリアルタイムでタイガースやGSを知りません。
正直いって、カッコいいと思ったことは一度もなく、
(だって、リアルタイムのジュリーの方がカッコよすぎ)
ザ・タイガースのヒット曲や、映画や、
彼らのいわゆる「芸能活動」はピンとこない。
GSでは、モップスが一番好きだ。


2013年は、このブログで黙りましたけども、
ザ・タイガースの演奏は、少し痛々しかった。
前後して、ポールやストーンズに触れましたからね。


でも先入観抜き、いちロックファンの耳で、
ザ・タイガースの洋楽のカバーなどを聴くと、
ガキにキャーキャー騒がれていたアイドルグループの割には、
中には芯のあるメンバーたちもいたんだなという印象を受ける。
とくにフロントマンがあの人で、ベーシストがあの人だもの。


それはたとえば映画ファンの男性が、
岡田君がジャニーズであることを忘れてしまうみたいな、
無意識に肌で感じる気骨みたいなものか。


1982の同窓会の頃、
ザ・タイガースのアルバムを聴く機会を得て、
ザ・ローリング・ストーンズを知ったし、
それを起点として、僕のロック愛ははじまった。
ブリティシュロックから、黒人音楽まで、
偉そうなことをいっても、
僕はザ・タイガースの影響をすごく受けているんだな。
ジュリーファンとして、ザ・タイガースのこと、
もっと深く勉強しなきゃ。
そしてこの本は最高のテキストだ。



 

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