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「A WONDERFUL TIME」に続編があった

 
車を運転中、82年の「A WONDERFUL TIME」の次に、
92年の「Beautiful World」を再生した。
これはまったく、たまたまの出来事なんですけど、
そこで大いなる発見をしました。
  
  
「Beautiful World」は
「A WONDERFUL TIME」の続編である。

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まあ、いつもの僕の勝手な妄想なんですけどね、
「またかコイツ」なんて思いながら、
でもよかったら2枚のアルバムを聴き比べてみてほしい。
それで「ああなるほど」と感じてもらえたら嬉しいな。
  
  
あとは四の五の書いても意味はない。
音楽は読み物ではありませんから。
しかし「それじゃまた!」とはいきませんよね。
探偵が謎解きをすることで読者は納得する。
僕も自分の妄想に責任をもって、
自己満足な解説をしてみましょう。 
   
  
まずは前作の「A SAINT IN THE NIGHT」に引き続いて、
全曲、覚和歌子さん作詞だということに注目。
作詞家がひとりに絞られた場合、
そのアルバムの世界観には、強烈なコンセプトが込められているもの。
これには必ず澤田さんご本人、
プロデューサーの吉田建さんの意志が働いているはず。
  
  
吉田建プロデュース作品は、
・彼は眠れない
・単純な永遠
・PANORAMA
・A SAINT IN THE NIGHT
・Beautiful World
・REALLY LOVE YA!!
なんですが、「A SAINT IN THE NIGHT」は除いても、
「Beautiful World」以外の楽曲提供者は、
バンドブームから生まれた実力者の起用が多くて、
これに関しても僕なりに建さんの気概を感じているのですが、
「Beautiful World」はアダルトなムード漂うベテラン勢。
「冒険」っていうか、奇をてらっていないんです。
 
 
ただし建さんって「遊び心」のある方ですからね、
やっつけ仕事はしない方です。
なので、この作品では何を仕掛けたのかって考えてしまいます。
   
 
で、今回たまたまギターパート、ボーカルの聴こえ方なんかが、
「A WONDERFUL TIME」と似ていることに気づいたことで、
目からウロコが落ちたように、視界が広がりました。
 
 
両方のインデックスを穴が開くほど目を通すと、
建さん、柴山さん以外に、
シンセプログラミングの浦田恵司さんの名前を発見。
この2枚だけジュリーのアルバム制作に参加されていました。
プログラミングは僕の専門分野外なんで、
もうちょい勉強しなければなりませんが。
   
   
ギターパートに関したら、エフェクトのかけ方とか、
「A WONDERFUL TIME」のままいけそうです。
   
   
さあ妄想を続けよう。(こじつけばかりなので要注意です)
「A WONDERFUL TIME」の1曲目は、"おまえにチェックイン"。
これは「♪チュルルル…」の「a long good-bye」。
・・・別れちゃったんだ、このふたり。
    
   
3曲目の「STOP WEDDING BELL」と「SOMEBODY'S CRYIN'」、
6曲目の「WE BEGAN TO START」と「坂道」、
8曲目の「ZOKKON」と「懲りないスクリプト」、
9曲目の「パフューム」と「alone」、
10曲目の「素肌に星を散りばめて」と「月明かりなら眩しすぎない」
なんとなく(としか言いようがないのだけど)
歌詞が共通すると思いませんか?
あるいはロッカバラード「WE BEGAN TO START」と
「太陽のひとりごと」とかね。
   
   
あとこれも重要。
今まで迂闊だったのは、
「Beautiful World ライブ」のセットリストで、
「A WONDERFUL TIME」が演奏されていたという事実。
 
 
と、いうことで、
僕の中ではアルバム「Beautiful World」は
「A WONDERFUL TIME」の続編ということで決定。
こんな聴き方もできて、僕ってシアワセなオーディエンスでしょ。 
  

| 沢田研二さんのこと | comments(2) | ブログトップ |
EXOTICS と ネオアコ


1983年の秋、EXOTICS 唯一のアルバム「ライブラリー」が出た。
 
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セールス的にどうだったか知らないけれど、
僕は同時期にリリースされた「女たちよ」と並んで、
その時代で最先端のブリティッシュサウンドが
集約された名盤だと思っている。
   
   
で、今回はそこら辺を解説してみようと思う。
僕の「音楽聴き」はグルメと一緒で、
素材は何か、ダシの決め手は何かなど、気になる性格。
 
    
83年頃はニューウエーブの時代。
これらの多くは、パンクロックからの進化系である。
パンクと電子音楽が結びつき、
ある種の芸術的なサウンドが生まれ、
さらにワイルドかつ破壊的なファッションから、
洗練された都会的なビジュアルへと変化した。
なのでここでは「新世代パンク」と呼びます。
 
 
日本の「ニューミュージック」っていうのは、
フォークソングがよりポップになったものが多くて、
ビートの強弱で「ロック」と「ポップス」が分類されているんだけど、
JULIE&EXOTICS は「歌謡曲と新世代パンク」だと思うんですよね、
とくにシングル。
「新世代パンク」の中でも「ニューロマンティック」というのですが、
アダム&ジ・アンツやバウ・ワウ・ワウなどのビートや、
あるいはVisage、スパンダー・バレエなどの影響が色濃く、
日本のロック界に革新的な衝撃を与えました。
  
  
で、EXOTICS の「ライブラリー」なんですけど、
日本語の歌詞をのせてはいるけど、
これぞ「新世代パンクのライブラリー」です。
中でも特筆すべきは、
「ライブラリー」は「ネオ・アコースティック」というジャンルを、
日本で一番最初に取り入れたアルバムではないかということ。
  
  
「ネオアコースティック」、通称「ネオアコ」。
パンクのスピリットを持ちつつも、
電子音楽との融合を嫌い、
アコースティックを主体とした、ポップなサウンド。
  
  
「ネオアコ」を代表する作品といえば、
ロディ・フレイム率いるアズティック・カメラの、
同じ83年にリリースされた名盤「high land hard rain」。
このときロディ・フレイムは若干19歳ですが、このセンス!
今聴いても全然OKですからね、
「ライブラリー」愛聴者ならびに柴山さんファンにとってムフフなこの曲、
Oblivous 思い出のサニー・ビートをぜひ聴いて。
 

 
他にもオレンジ・ジュース、フェルトなんかにも、
「ライブラリー」と同じ匂いを感じていただけるはずです。
そして「日本のネオアコムーブメントの先駆者はEXOTICS」だと、
僕は声を大にして言いたい。
 
Orange Juice - Falling and Laughing  

 
Orange Juice - Rip It Up

 
Felt - Evergreen Dazed

  
  

| 柴山和彦さんのこと | comments(2) | ブログトップ |
枯葉のように囁いて
 
45歳の今年は「45回転イヤー」ということで、
ドーナツ盤をざくざく聴く年にしていますが、
季節がら83年9月のシングル「きめてやる今夜」のB面、
「枯葉のように囁いて」がカッコいい。
 
 
CD化されたものは、
「SIDE-B COLLECTION」と「ポリドール・イヤーズ」がありますが、
やはりここはアナログ、EPレコードにこだわって聴いています。
 
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シングルジャケットは折り方によって4パターンが選べます。
 
 
さて久々に勝手な妄想をはじめます。


井上大輔さんのメロウなメロディーは、
「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」を彷彿させる古き良き歌謡曲。
建さんのアレンジにより、
クラシックの要素、
スカの要素、
そしてロカビリーな要素、
それらの複合体が
当時ニューロマンティックと呼ばれていた甘美なサウンドになって、
やたらとカッコいい。
和風なのにブリティッシュ、あらゆる面でクロスオーバー。


ビジュアルとしてのニューロマンティックは、
だいたいは中世時代の欧州なんですよね。
よく考えてみれば、
そもそもザ・タイガースのイメージが王子様つまり「そっち系」。
ニューウエーブは、
そこからさらに「雅」と「ダンディズム」と「狂気」を帯びた、
「けだるい貴族」といったところか。
いい意味での(いい意味なんてあるんかいな!)「やさぐれ」。
 
 
「きめてやる今夜」の翌月リリースされた
コンセプトアルバム「女たちよ」も、
タイガースからニューロマンティックへと繋がる、
「やんことなき身分のお方のうた」という観点で、
いっぺん聴いてみるか。
どっちかというと僕は「女たちよ」は、
ジャパンの「錻力の太鼓」なんかと聴き比べていたんだけど。
  
  
ひょっとしたら、この「枯葉のように囁いて」の主人公は、
「モナリザの微笑」の彼かもしれない、
なんて勝手に妄想してみるのもアリ。
少なくとも阿久さんワールドの住人と対極のポジション。 
そしてその延長線上に、
後のアルバム「sur←(ルーシュ)」があるのでは、
「緑色の部屋」とか・・・。
 
 
という感じで、秋の夜長、ひとりでイメージを膨らませながら、
忘れ去られがちなB面と向き合うのも
「いとおかし&あなかしこ」。

  
 
| 愛すべきドーナツ盤 | comments(6) | ブログトップ |
ブライアン・アダムス
 
最近になってようやく、
キース・スコットというギタリストのことが気になりだした。
   
  
高1の頃、クラスメートでメタル好きの江戸くんと仲良くなり、
「これエエど!」と、
ブライアン・アダムスの「カッツ・ライク・ア・ナイフ」をすすめられた。
彼は収録曲の「フロム・ザ・ハート」がお気に入りで、
ヘビメタ野郎のくせにずいぶんとヤワな曲が好きなんだと驚いたけど、
その後、ブライアン・アダムスはアルバム「レックレス」が大ヒット!
 

  
  
当時の「空気」は、とにかく猫も杓子もブルース・スプリングスティーン一色。
「ボーン・イン・ザ・USA」で日本中が大騒ぎ。
和製スプリングスティーンたちが、
Tシャツにジーパン姿でテレキャスターを片手に
「自由になりたくないかい!」
(ろくに弾きもせず、ギターを持っているだけ)
  
  
僕としてはブライアン・アダムスの「レックレス」も、
「ボーン・イン・ザ・USA」や、
ジョン・クーガー・メレンキャンプ「スケアクロウ」とか、
その手の音楽なんだろうと、軽く聞き流していました。
青春小僧のプロテストソング、洋楽版の尾崎豊みたいなものかな、と。
 
 
  
しかもその頃は、シンガー&バック・バンドより、
そろそろヒットチャート上の音楽から抜け出し、
自分の好みの音楽を探し出そうとしていた頃なので、
隣の席に座っている女子がブライアン・アダムスのファンだったとしても、
男は黙ってディランの「エンパイヤ・バーレスク」のクレジットを見ながら、
必死に分かろうとしていました。
豪華ミュージシャンたち勢揃いですから。 
  
  
 
 
しかし最近、自宅でエフェクターを触っていて、
ストラトのクリーントーンに、ディレイとコーラスをかけていたら、
なぜかブライアン・アダムスの「ラン・トゥ・ユー」のイントロが頭に浮かび、
さっそくCDを出してきて、音楽に併せて弾いてみようとしたけどうまくいかない。
「え〜、どうやって弾いんやろ?」と
Youtubeで動画をみて確認したところ、2フレットにカポタスト。
これで僕の悩みも解決。万事うまくいきました。
  
  
気になったらネットで調べたら一発。便利なものですね。
とりわけYoutubeはとても便利ですけど、
昔ながらのカポタストもとても便利。
  
  
で、ブライアン・アダムスの動画をみてたら、
ギタリストのキース・スコットさんが渋い。
難しいことは何もやっていないのに、惹かれます。
ブライアン・アダムス本人も、難しいことやっていないけど楽器が上手い。
誤解していました。
ギターのうまいシンガーとして僕の認識を修正します。
  
  
ブライアンとキース、
といっても、ブライアン・アダムスとキース・スコットですが、
この二人のあまりヒネリの効いていないギタープレイはカッコいい。
バンド小僧の血が騒ぐ。、
あまり聴いていなかった人はぜひ聴いてみてください。
 
 
  
 
| 音楽のこと | comments(0) | ブログトップ |
うっかり八兵衛
 
マイブームといえば、
なぜか最近「うっかり八兵衛」というコトバにハマっている。
高橋元太郎さん演じる、水戸黄門のひょうきん者だ。
八兵衛のうっかりぶりが気になって、
ケーブルテレビの再放送を見たりもする。
たいていは団子を食べすぎて腹が痛くなるケース。
皆さんも、両手に団子の串をもったハチの姿を、
脳裏に思い浮かべることは容易だろう。
  
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ちょっとどんくさいミスをして、
なにげに「すまん、うっかり八兵衛よりうっかりしてた!」と
ポロっと口をついて出た反省のコトバなんだけど、
それが妙に自分自身のツボにハマってしまい、
「うっかり八兵衛コント」を想像しては、
ひとりニヤけてしまう僕。
  
  
八兵衛ほどのキャラならば、「オチ」はいらない。
「オチ」は瞬時に客が想像してくれる。
これって、すでに誰かプロがネタにしているのだろうか。
  
   
ショートコント「迷子」
  
   うわー、道に迷ってもうた〜!急がなアカンのにどうしよう〜
   ここ右に行くんか、左に曲がるんか、どっちやろ?
   あ、そうや、あそこの人に訊いてみよう!・・・ちょっとすいません!
 

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 ※おそらく正反対の方向に誘導され、目的地にたどり着けないだろう。
  
  

ショートコント「ハードボイルド」

   シーっ!
   いいか八兵衛、今、追っ手に気づかれてはいけない。
   ここは物音を立てずにやりすごそう。
 
 
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 ※おそらく八兵衛はくしゃみをするだろう。
   
   
そして、ここまででウケてくれた人に対しては、
もはや説明も画像も不要。
タイトルを言っただけで笑えるはず。
  
 
ショートコント「キノコ狩り」
 

  
ショートコント「月面着陸」
 

  
ショートコント「ふぐ調理」
 
  

ショートコント「人命救助」
 

 
 
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ああ、八兵衛よ、元太郎さんよ、あなたは素晴らしい!
人の想像力も素晴らしい。
僕はちょっと集団の中の「八兵衛っぽいキャラ」に憧れる。
 
 
世の中、マスコミに洗脳されて、
「倍返し」だの「百倍返し」だのと、敵意に魅力を感じているが、
八兵衛は「恩返し」の人だ。(と、思う)
  
  
「水戸黄門」をリメイク、実写化すれば、
助さん役と弥七は人気イケメン俳優が演じるだろう。
しかし八兵衛役が一番ハードルが高いんだろうな。
庶民的で、おっちょこちょいで、みんなから愛される食いしん坊。
 
 
もうひとつ、「高橋元太郎侮りがたし」といえるのは、
マッハGoGoGoの主題歌だ。
テレビ放送されていたのとは別に、レコード用に録られたバージョンがある。
高橋元太郎、すごいシンガーだ。
演奏もカッコいいし、ぜひ聴いてみてください。
このカッコよさがわかる人と、友達になりたい。
 

 
 
 
  
| 埋没(my ボツ) | comments(0) | ブログトップ |
魅惑のフェロモンレコード

 
人見欣幸氏からツイッターで「45歳は45回転を聴くのだ」といわれ、
(人見氏はなぜか「トウィッター」と明記する)
こりゃ「なるほどザ・ワールド」だと思い、
この1年は、EP盤をざくざく聴くことにしました。
 
 
EP盤、シングルレコード、ドーナツ盤、呼び名はいろいろあるけれど、
やっぱりいいですね。
LPと比べるとずいぶんと手軽で扱いやすい。
ひとりで聴く場合、リピート率が高くて、繰り返し聴いてしまう。
   
   
ドーナツ盤を聴く間、ジャケットや歌詞カードをじっくり眺めます。
しかしこの歌詞カード内の情報量ときたら、
LPのライナーやクレジットと比べたら、
愚にもつかないものが多いですよね。
レコーディングに携わった人のリストとか、
その曲をシングルとしてリリースするようになった経緯とか・・・。
(えっ?僕って変ですか?)
  
  
なのでジャケットを眺める。
LP盤のそれよりも手軽に、顔に近づけて。
雲の上のスターなのに、
まるで身近な人の写真でも見るように。
   
   
それでは、僕のお気に入りのジャケットたちを
何点か紹介したいと思います。
  
  
まずは「麗人」。このジャケットはなぜか見飽きない。
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フォントがなぜかハードボイルドな、「シーサイド・バウンド」。
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B面の「星のプリンス」が洋菓子みたい。
    
  
JULIE&EXOTICS
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井上堯之バンド
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ヒゲ
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ケバい!
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三大不機嫌ジャケット!
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この「ニヤリ」で変態扱いされなのは、ジュリーだけでしょう。
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この髪型だけは許してください!
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ソロシングル盤は、ポリードールからCDも出ているし、
「ロイヤルストレートフラッシュ」でも聴けますが、
レコード盤もいいですよ。
秋の夜長はジャケットを眺めながら、ドーナツ盤三昧というのも楽しいかも!
オススメのドリンクは、辛口のぬる燗酒ですな。


オマケ おすすめの一冊
「魅惑のフェロモンレコード みうらじゅん」
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さすが「マイブーム」というコトバを作った人!
究極のジャケ買い。
巻末の解説は「孤独のグルメ」の久住昌之さん。
 
 

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