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ビートルズの「最も好きな曲」

 
気がつくと8月ももう終わりに近づいていますね。
今月の僕は仕事以外は腑抜けだった。ビール飲んでゴロゴロ、グダグダやっている間に8月とサヨナラだ。まさに「泣かないでくれ、サヨナラは8月のララバイ」です。(なんのこっちゃ)
 
 
よい子のみんな!宿題は終わったかな?
最期までやり遂げる、とか、提出物はコンプリートする習慣をつけておかないと、40歳になったとき、こういうおじさんになっている可能性が高いから、気をつけてね!
 
  
さてさてこの夏、HMVジャパンが実施した「ビートルズに関する調査」の中で、「最も好きな曲」の第一位は「Let It Be」なんだそうです。次いで「Yesterday」、「HELP」、「Hey Jude」だとか。
http://www.j-cast.com/mono/2009/08/27048343.html 
  
  
「Let It Be」には僕もちょっとした思い出があるんですよね。
小6の頃から、ビートルズのレコードを買い始めた僕なんですが、中1の頃、なぜか世の中ではちょっとしたビートルズブームが起きたんです。
ブラックガムのCMで「Please Please Me」が流れたり(「噛もう、噛もう」なんですね)、突然ガバチョの主題歌が「A Hard Days Night」だったり、YMOが「Day Tripper」をカバーしたり…。
 
 
中でも映画「悪霊島」の主題歌に、この「Let It Be」と「Get Back」が使われたのは衝撃的でした。テレビのCMで「♪Let It Be, Let It Be〜」とこの曲が流れ、ピタっと止まったと思ったら、「…悪霊島、鵺の鳴く夜は恐ろしい」なんてセリフが入る。
いや〜、この頃の角川映画っていったら、「魔界転生」とか「戦国自衛隊」とか、たまらないラインナップだったなぁ。(「悪霊島」はDVDも手に入りますが、版権の都合でしょうか、ビートルズの曲はすべて謎のバンドの演奏に変えられています。ご本人もカバーも同じでしょうに・・・)
   
   
僕はその頃、まだアルバム「Let It Be」は購入前でした。何しろ、他のアルバムのライナーノーツでは、「ビートルズはこのレコーディング時には完全にやる気を失くしていた」なんて書いてあるものだから、やはり優先順位的に躊躇せざるをえませんでした。
  
  
だけど当時、僕は校内で「ビートルズのレコードをたくさん持っているヤツ」という役どころでしたから、よくカセットテープを渡されて、ダビングをせがまれたものです。
なので、「Let It Be」も当然リクエストされるわけで、ここは期待に応えるべく例によって数日間お昼のパン代をケチって、シングル盤を買ったのです。
  
  
この「Let It Be」はいい。
特にポールのピアノ弾き語りから、リンゴのドラム、ジョンの6弦ベース、そしてジョージのオール・ローズウッドのテレキャスターによるギターが入るところのカッコよさ。最高だな、と思います。
  
  
問題は、シングル盤にもB面があるということ。
とくにビートルズのシングルはB面もなかなか侮れないんですよ、本当は!
「Get Back」のB面は僕がビートルズのナンバーで2番目に好きな「Don't Let Me Down」だし…。(ちなみに「Yesterday」のB面はリンゴの歌う「Act Naturally」)
  
  
で、この「Let It Be」のB面は知る人ぞ知る「You Know My Name」。
こいつがクセモノだったのです。
その頃はこの曲のサックスがブライアン・ジョーンズだなんて知らなかったんですよ〜。
なので、とにかく1回聴いたらもう満足。いや、残念。
 
 
美味しいメインディッシュを堪能したあと、悲惨なデザートを出された気分とでもいいますか・・・歌詞なんて「♪You Know My Name , Look Up The Number〜」を繰り返すだけ。そして咳払いにゲップですよ。もう「ちゃんとやってくれよ〜」なんて、レコード盤に文句を言ったりして・・・。
しかも、ビートルズの曲の中では、この曲は「長い部類の曲」に入るのです。
「女の子は天使」、「恋愛は清らかなもの」と信じきっていたウブな13歳にとっては、ショックな出来事でした。
ナケナシの600円で買いましたが、そのレコードの半分は「ゲップ」の入った音楽なんですから。
A面では「苦しみ悲しんでいるときには、聖母マリアがあらわれて、『あるがままに』 と声をかけてくださる」なんて歌っているのに、ドーナツ盤を裏返したら「ゲップ」ですよ、ある意味パンクだ。
 
    
だけど、転んでもただで起きないのが大阪商人。
ダテに花登筐のドラマをみて育ったわけじゃない。
 
 
この曲の使い方はすぐさま決定しました。
あまり好きではないヤツにダビングを頼まれたときには、1曲目にコレを持ってくる。さらに気に食わないヤツには、オマケでB面の頭とか、人気のある曲と曲の間に入れてやる。
・・・そういう意味では重宝したんだけどね。
  
  
まぁその後、すぐにアルバム「Let It Be」を購入しましたよ。
手抜き、駄作、なんていわれているけど悪くない。むしろこのアルバム、僕は大好きです。
「Dig It」や「Maggie Mae」はカセットの余ったところにダビングするのに役立ったし、ジョージの「I Me Mine」がすごくカッコいい。何より「Across The Universe」はこっちの方が好きだし、「I've Got A Feeling」のジョンとポールの掛け合いなんて最高です。
  
  
ちなみに僕が一番好きなビートルズの曲は「I Call Your Name」。ビートルズの2枚組のLP「ロックンロール」に入っていました。今は「パスト・マスターズ Vol.1 」で聴くことができます。
トラウマの曲が「You Know My Name」で、一番好きなのが「I Call Your Name」、よくよく考えてみたら、因果なものですね〜。
  
  
皆さんはビートルズの曲では、何が一番好きですか?
  
     
9月にはビートルズのアルバムたちが「デジタルリマスター盤」となって世界同時に復活です。
http://www.emimusic.jp/beatles/ 
「You Know My Name」をぜひ。
 
       
 

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ジャケ買いの達人

 
小遣いの乏しい中学生の頃から、貧乏な現在に至るまでの経緯で、僕は「ジャケ買い」の達人かもしれないと自負しています。
たとえば、自分の中で何か新しいジャンルやアーティストに手を出すとき、今だったらネットで検索すれば情報はいくらでも集められるけど、中学生が昼のパン代をレンタルレコード代にまわしたり、母親から教材代にとくすねたり、祖母を騙したり、塾の月謝を使い込んで(なんて悪い子!)奮発してレコードを買うときなんか、何時間もレコード屋でジャケットを吟味して、最終的には直感で選んだものです。
 
 
そりゃあ何度も痛い目もみました。
映画「20世紀少年」の主題歌でも有名なT.REXのレコードを買ったときも、あの歪んだエレキのブギーを期待していたのに、アコースティックギターとパーカッションだけの「ティラノザウルス・レックス」を買ってしまった。ブルース・スプリングスティーンで一番最初に買ったのもなぜかギター1本の「ネブラスカ」。これも中学生にはちょっと地味すぎ・・・。いいアルバムなんだけどね。
他にもいろいろと失敗を繰り返す中で、「当たり」のレコードにはジャケットに独特の匂いを感じるようになりました。これはフィーリングの問題なので、具体的には説明できないんだけど・・・。
  
   
だけど、説明できるものもある。
それがこれ、サニー・ボーイ・ウィリアムソンII、本名アレック・"ライス"・ミラーの「Down And Out Blues」だ。
   
   
ブルースにハマった話は前回の記事で書きました。ブルース初心者の僕は、ほとんどレコード店の店長のオススメに頼るばかりだったんですが、このレコードは初期の段階で一目惚れして購入してしまいました。
 
 
何も知らなかったわりには、このレコードはブルース愛好家の間ではマストアイテム。つまり「ビンゴ!」ですね。歴史的名盤、一家に一枚、といっても過言ではありません。
昼下がりのレコード店。
お店に並ぶレコードの中で、この1枚が群を抜いて存在感をアピールしていました。
「じゃあ、誰やこのおっさん?」
サニー・ボーイ本人ではありません。
ただ道にいた人を撮ったものだと聞いていますが、この人はきっと「ブルースの神様」です。
少なくとも、僕はそう信じています。
   
   
シカゴ・ブルースというジャンル。
当時、このジャンルにおけるブルースハーピストの2大巨頭といえば、このサニー・ボーイとリトル・ウォルターですが、リトル・ウォルターがアンプを通して、さながらハードロックのリフのような重厚なハープを聴かせてくれるのとは逆に、サニー・ボーイのそれは生音のハープで、シカゴ南部の泥臭さを伝えてくれます。ハーモニカという楽器による肉声っていうのかな、若い頃はずっとハーモニカをもって、放浪を続けていたという名人。それだけに様々な感情がこのシンプルな楽器に宿っているのです。
  
  
そしてこのレコードの凄さは、サニー・ボーイだけじゃない。
ギター、ドラム、ベースそしてピアノ、このセッションのメンバーはまさにシカゴブルースのオールスター。
サニー・ボーイのレコーディングはいつも即興演奏だったといわれています。なので、後々、余計な音の注ぎ足しはありません。シカゴブルースの何たるかが、どっぷりと心に染みます。
 
 
11曲目のクロス・マイ・ハートは鳥肌モノです。
夜中にお酒を飲みながら、ひとりで聴いて、泣いても知らんよ〜。
   
     
ギターはブルースの殿堂、ロバート・Jr・ロックウッド。
母親の再婚相手があの「ロバート・ジョンソン」、つまり義理の息子なんだけどパパとは4歳しか違わないんです。
2年間ほど、ロバート・ジョンソンにギターを教わった、つまりあの神業は直伝なんだけど、さらにジャズのセンスを取り入れたり、12弦ギターをトレードマークにしたり、無茶苦茶カッコいい職人ギタリストです。74年にエイシスというバンドとともに来日しており、ライブ盤も出ていますが、これまた名盤です。また2003年に「ザ・レジェンド・ライヴ」というライブアルバムも出ていて、89歳のカッコいいソロライブも必聴です。
  
 

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I'll Play the Blues for You


ブルース・ロックがお気に入りで、そのまま自然にルーツ・ミュージックであるブルースにのめり込んだ高校3年生の秋。
ちょうどこの頃、堺市に引っ越してきたんだけど、うちの近所に有名な黒人音楽専門のレコード店があって、そこのお店でブルースの情報を入手していました。と、いうより、最初の頃は自分でレコードを選んだというよりも、店長に「これは聴いとかなあかん!」なんて薦められるままに買っていました。悔しいけど、ホントにいつもハズレがないんです。
  
  
「何か楽器やってるの?」
「ギ、ギターです…」
という店長とのファースト・コンタクトの後、僕がそのお店で最初に買った(薦められた)レコードは、アルバート・キングの「I'll Play the Blues for You 」とバディ・ガイの「I Left My Blues in San Francisco 」。
当時から「分からんジャンルはジャケ買い」という習慣があったのですが、薦められたレコードのジャケットにはさほどインパクトがなかった。なので、半信半疑のままレコードを購入したのですが、見事にツボにハマった。ブルースの何たるかを知らないロック好きの若造の一発目としては、この2枚は間違いなかったのです。
   
   
あとは熱病に浮かされたようにその店に通い、また店長に薦められるままブルースのレコードを買い求めました。クラプトンやレイボーンといった有名どころの白人ギタリストの名前を挙げて、ギターのカッコいいレコードを所望したり、洋楽のライナーノーツで目にしたことのあるブルースマンのレコードを手当たりしだいさがすうちに、やがてブルースのもつ泥臭さ、いわゆるダウンホームな音を求めるようになりました。
これはチーズ愛好家がウォッシュタイプに興味をもつのに似ているかもしれません。
  
  
僕が好きなバンドやギタリストがカバーしているブルースの原曲を聴くと、やっぱりこっちもいい!「そりゃカバーしたくなるわけだ」と実感したり、いろんなブルースギタリストのフレーズを自分でもコピーしていると、そのうち「手癖」っていうんでしょうか、そのギタリストのよく使う指使いとか、音階の使い方もなんとなく分かってくる。
 
 
ブルースギタリストって、例外もいるけど基本的にはあまり器用な人はいないんですよ。
だけど音源の中で「ワシはここやで〜!」とすごく主張している。ワン・アンド・オンリーのフレーズや音色で、気持ちのいいポイントは外さない。これぞ名人芸だと思いました。 
それはロックギタリストも同じだと思います。
そのギタリストならではのサウンド、フレーズ…そういった存在感に魅了される。もちろん、それはギタリストのみならず、ボーカルやその他のパートも同じこと。
  
  
耳障りのいい音楽だけでは物足りない。
そうはっきりと知らしめてくれた「ブルース」にハマって、23回目の秋がくる。
「ブルース」については、これからも記事にしていたいと思います。
 

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柴山さんの誕生日によせて

  
昨年、8/14の僕のブログで「柴山さんのお誕生日によせて」という記事を書き、皆さまからのメッセージも募集しました。
そう、8月27日は我らが柴山和彦さんの57歳のお誕生日です。
   
  
柴山さんに憧れてエレキギターを手に入れた僕。
トレモロアームの使い方や、バツグンのカッティング、エフェクターの使い方、粘りのあるチョーキングに、スライドギター等々、柴山さんのギタープレイのカッコよさにシビれて、早や27年になります。
いくら練習しても、この歳になっても、まだまだ程遠い存在のお方なんですけどね。何より色気のある音の存在感からして違う。
  
  
僕にとって柴山さんは、クラプトンよりも、M.シェンカーよりも「神」。
世のギターキッズたちが何でもっと注目しないのかが分からない。
こんなにギターを弾くことがカッコいいと知らしめてくれるバンドマンは、そういないと思います。とにかく世界一クールで、ホットなギタリストなんです。
  
  
最近は「Pleasure Pleasure」や「ジュリー祭り」のCDを仕事場でずっと流しています。柴山さんのギターが「音源」になったのもずいぶん久し振りのことだし、聴き惚れますね。この2作品は僕に仕事のモチベーションを高めてくれるというか、澤田さんと鉄人バンドが「お前は手を抜いていないか」とずっと僕のケツを叩いてくれているような気がしています。「オレもいい仕事」をしなければ、という励みになっていますね。
  
  
柴山さんがジュリーサウンドに関わるようになって、約29年。
これからもカッコいいギターを期待していますし、オーディエンスとしても五感をフルに使って、思いきり楽しませてもらいます。
  
  
そして例によりまして、
このブログにお越しくださいました柴山さんファンの皆さん、
ご本人にご覧いただける可能性は万にひとつもございませんが、
よろしければコメント欄に柴山和彦さんへのメッセージ、熱い思いを残していって下さい。
 
 
尚、基本的に今回のメッセージにはレスをいたしませんのであしからずご了承下さい。
   

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