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秋に聴きたいジュリーのナンバー

うだるような夏が過ぎ、コバルトの季節がやってきました。


「秋に聴きたいジュリーのナンバー」と称して、まずは「コバルトの季節の中で」について書こうと思ったのですが、数名の方から「マニアックさがいい」と激励のメールをいただきましたので、調子にのって、EXOTICS時代のB面にスポットをあててみたいと思います。


ロマンティックはご一緒に(6番目のユ・ウ・ウ・ツのB面)枯葉のように囁いて(きめてやる今夜のB面)愛情物語(どん底のB面)の3曲は、秋にぴったりだと思いませんか。


「ロマンティックはご一緒に」は、まさにEXOTICSの音。メロディーメーカーとしてのジュリーの凄さは言わずもがな、当時のニューロマンティックだとか、ニューウェーブと呼ばれていたサウンドに日本人好みのするメロディーを掛け合わした、技ありとでもいうべき曲す。当時は6番目のユ・ウ・ウ・ツが大ヒット。普段はそんなにジュリーに関心のなさげな友人の家にも、このシングルがありました。しかし、B面のこの曲にスポットがあたったことは、あまり僕の記憶になく、まるで光と影のように「目立たないカップリング曲」としての印象だったのですが、、ある日、何気に鼻歌のようにこの曲のメロディーが浮かんできて、「あれ?この曲、何やったかいな?」と思い出してしまう、そんな隠れた名曲です。


「枯葉のように囁いて」と「愛情物語」は井上大輔氏の作曲です。どちらの曲もあらためてメロディーの良さに唸ってしまいます。中学3年生の小僧にはこれらの歌詞は奥が深く、佐野元春の「No Damage」や大沢誉志幸の「まずいリズムでベルが鳴る」や「SCOOP」、そしてEXOTICSの「ライブラリー」などと比べると少し地味だったので、B面までは気が回らなかったことは事実ですが、今聴くと、やっぱりいいわ〜。ライブで聴きたいなと思います。

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タイム・イズ・オン・マイ・サイド

先日、ついにオークションで非売品のトヨタCRESTA のカタログCDを手に入れました。ジュリーと玉置浩二,高橋ユキヒロの「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」。時間は私の味方。


ジュリーとこの曲との付き合いは長いです。ザ・タイガースの頃から2004年の正月コンサートまで、何度歌ったことだろう。(いや、ファニーズの頃にはレパートリーに入っていたのかな?ご存知の方、教えてプリーズ、ファニーズ時代のレパートリーの数々を!)



とにかくこの曲を歌うジュリーは、無茶苦茶カッコいいですよね。「タイム!タイム!タイム!イゾンマサァァイ」ジャンプして、シャウトして、髪をふり乱して、この曲を力強く熱唱する姿、男前に歌うことなんか二の次なんていうところは、まさにソウル・シンガー。これこそがジュリーの真髄だといっても過言ではない!


で、この曲がスタジオ・レコーディングされたのは、村上ポンタ秀一のアルバムで斬新なアレンジで歌ったのと、今回手に入れたこのCDなんですが、やや控えめに歌っている前者に比べ、これは期待通りのデキ。いいよ〜。近頃チマタで失笑を集めているミテクレだけの「ちょいワルおやじ」なんか、ホンマに憐れに感じます。この「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」は、中身がぎっしり詰まっています。いぶし銀のような輝きとでもいいましょうか、元ロック小僧や元エレキ小僧をニヤリとさせるパワー、ロックがBGMでなかった時代の空気を感じます。


ギターソロは誰なんでしょう。クレジットされていないので分かりません。ソロの前半のチョーキングとか、なんとなく柴山さんっぽいのですが・・・。玉置浩二氏によるものなのかは定かでないのですが、いい感じのソロなので、コピーして自分でも弾いてみたいと思います。


ただ、惜しむらくは、「クレスタ」よりも「ブルーバード」でしょ、ジュリーは。


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マチベンDVD-BOX

ライブ映像13作品初DVD化の衝撃も冷めやらぬうちに、マチベンのDVDもリリースされますね。ジュリーファンには第4話は涙なくしては観れないでしょう。新田さんの飼っていた犬の名前にも注目。ただ、ちょっとした疑問なんですが、NHK制作のDVDとかビデオって、民放のそれよりも高いと思いませんか。「木更津キャッツアイ」や「トリック2 超完全版」のBOXはディスク枚数5枚で19,950円。ということは1枚あたり3990円で、「タイガー&ドラゴン」のBOXは、ディスク枚数6枚の21,945円、1枚あたり3658円という計算になります。そして、このマチベンは全6話をディスク枚数3枚にして定価14,805 円ナリ。1枚あたりでは4935円。ね、ちょっと割高でしょう?


国民の受信料で作られた番組のDVDが、民放のDVDより割高になってしまう仕組みについて、後藤田弁護士にやさしく教えてもらいたいと思う今日この頃です。




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レコードの魅力

僕は中古レコード店をまわるのが好きです。今や音楽はCDどころか、ネットでダウンロードとか、何やらもう昭和生まれにはついていけない領域にまで発展しましたが、レコードも案外いいものです。


昔、レコードはファッションだった。レコード店の袋にに包まれたLPを小脇に抱える姿はファッションのひとつだったと思います。中高生の頃、レコード袋を抱えた女子大生っぽいお姉さんを見かけると、「どんな音楽を聴いてるんやろ」と想像し、「オレと趣味があったら、ムフフフ・・・」と余計な展開まで妄想していました。


ジャケットの大きさもレコードの魅力です。CDのジャケットとLPではインパクトが全然違います。「ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ」のジャケットなんか圧巻です。LPのジャケットなんか息を飲んでしまいます。PYGのブタの鼻のあたりを押すと音が出るのもLPならでわのアイデアだし、皆さんもお気に入りのジャケットってありますよね。アイデア、芸術性、カッコよさなど、いろいろと楽しめるのがレコードです。


それに僕はレコードの匂いが好きです。国内盤と輸入盤ではその匂いも違うし、とくに輸入盤は舶来の匂いとでもいうのでしょうか、病み付きになりますよ。僕はまずレコードをプレーヤーに載せたら、カラのジャケットの隙間に鼻を近づけてクンクン嗅いでしまいます。チェスやスタックス・レーベルのLPの匂いを嗅いで「泥臭さぁ〜!」と喜ぶ僕のその癖は、分かる方にはきっと分かっていただけると思うのですが、文章にしたらただの変態!?


レコードを聴くための作業はすべて両手。レコード袋からジャケット、そして保護袋から落っことさないように、キズをつけないようにレコードを取り出します。プレーヤーに載せるときにはおじぎ気味に「へへーっ」と卒業証書を受け取る(差し出す)ポーズ。自動のスイッチを押すよりも、慎重に手動でハリを落とす。1曲目が始まるまでの沈黙、プチプチと摩擦音だけのわずかな時間はワクワクの時間。


またA面B面と、アルバムにはミュージシャンのコンセプトや思惑がありました。「イエロー・サブマリン」のように、A面ばっかり聴いていたアルバムもあるし、CDと違って特定の曲の頭出しも面倒なので、片面は全曲通して聴くことが多かったです。だからその分、レコードはCDよりも印象に残ったし、楽しめたような気がします。


CDを小脇に抱えることもしなければ、そのままかばんにポン。だから、レコードを抱えたお姉さんをみたときのように、ムフフな想像力もはたらかせられないし、レコードと比べるとCDサイズのジャケットでは迫力がありません。「クリムゾン・キングの宮殿」なんか、やっぱりあのサイズでないと・・・。また、片手でポンと簡単に再生できるメリットは、逆に手軽になりすぎで、音楽そのものが他の作業のBGMになりがち。だから、CDが波及した80年代後半から、「ステレオの前で黙って聴け!」というようなインパクトのある音楽が減少していったような気がします。バブルとともにやってきた、女の子を口説くときにはもってこいの耳障りのいい音楽や、オーディオの性能を確認するための音楽、ドラマの主題歌、カラオケ・ソングやキワモノたち。性懲りもなく荒稼ぎしているのも居座っていますが、本当の音楽が分かる若い人たちからは相手にされなくなってきていますぞ。中古レコード店やヤフオクなど巷じゃそんなCDは二束三文。ざまーみろ!(おっと、失礼)


当時、ジュリーはそんな時勢に逆らっていたんじゃないでしょうか。「Co−CoLO 1〜夜のみだらな鳥たち」、「告白−CONFESSION」、「TRUE BLUE」の3枚には、沢田研二の反骨精神が感じられます。トレンディドラマの主人公やヒロインが住んでいた都心のお洒落なマンションより、腕のいい職人気質の大工が立てた、イカツイ瓦屋根や門構え、柱の一本にこだわった田舎の一戸建てのようなアルバム作りをしていたんだと思っています。考えすぎでしょうか。


まぁ、ともかく僕はCDの便利さにも感謝しつつも、擦り切れたレコードに想いを寄せながら、中古レコード店に足を運ぶのです。みなさんももう一度、レコードに針を落とす瞬間のスリルやときめきをぜひ味わってみて下さい。

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