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復活キースさん.中編

  
 (前編) http://ariga-to-ne.jugem.jp/?eid=478

 場所は夕暮れの関西サイクルスポーツセンターのキャンプ場。
 ツクツクボウシの鳴き声が辺りに虚しく響き、兵どもが夢のあとのような、物悲しさが漂う平日。
 
 その日の夕食はカレー、もちろん仕切りは敏江です。
 他のメンバーが汗と煙にまみれてお米を炊いたり、僕は寝具を取りに本部とバンガローの間を往復したり、それぞれ準備のために労働を強いられていたのですが、ただひとりだけ何もせずにビールを飲みながらタバコを吹かしている不心得な人がいます。
 
 キースさんはまったく何もしない。
 僕としてはマイペースなキースさんに、火の傍をうろちょろされるほうが迷惑だと思っていたのですが、同世代のチャーリーさんとワイマンさんは立腹気味で、
 「ちょっと、アンタの彼氏、何もせぇへんやん!」と敏江に抗議をしました。
 
 「堪忍したってね、この人、ギターしかできないから」なんて、敏江にしては粋な返事をしましたが、
 キースさんはそんなメンバーに向かって、
 「おう、みんな働けよ」って、火に油を注ぐようなことを言いました。
 
 「・・・ちょっと、それタバコやなくて葉巻やん!」
 チャーリーさんが発見した、キースさんの葉巻。
 僕はマンガ以外で、それを吸う人を見たことがなかったのですが、汗だくで働いているときに、涼しい顔で葉巻の灰をぽんぽんと落とされると、とても不愉快なものですね。
 
 そういえば僕は小学校の大掃除の時、マジメに雑巾がけをしている女子の後ろで、縄跳びを床に打ちつけながら、
 「働け、働け、貧乏人はもっと働け」とふざけていて、担任の先生にこっぴどく叱られたことがありますが、キースさんはまるであの日の僕。担任がみたらきっと往復ビンタです。両方の鼻から出血するはずです。
 さすがにチャーリーさんもワイマンさんも社会人なだけあって、「なんやコイツ」みたいな顔だけで事なきを得ましたが、本来お酒の弱いキースさん、カレーが出来上がる頃にはすっかり酔いつぶれてダウンしてしまいました。
 
 <つづく>
 

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