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復活キースさん.前編

 
このブログに訪れて下さるご奇特な皆さまには、いつも深く感謝している。
僕のコンプレックスである文章の拙さのため、「長文を読むのは疲れるだろうに」と、心から同情しているのに、若干名、ある記事の続編を希望される方がいて、fecebookやツイッター、メールなどを通じて催促される。
そうなると調子乗りの僕もまんざらではない気分になって、「オレは褒められて伸びるタイプ」だとまた信じ込んでしまう。
 
リクエストは、僕が高校1年生のとき楽器店の掲示板でメンバーを募集した、ザ・ローリング・ストーンズのコピーバンドの話である。
http://ariga-to-ne.jugem.jp/?eid=439

◇◇◇ 
 
 夏休みも終わりに差しかかった頃、バンドメンバーの親睦を兼ねて「合宿」の話が持ち上がりました。発起人は真面目なサラリーマンのワイマンさんです。
 正直にいって、僕はあまり乗り気ではありませんでした。高校1年生の僕が、20歳代後半の社会人たちと寝起きを共にするなんて、刺激的を通り越して無謀な気がしたのです。
 チャーリーさんも面倒臭そうでした。バンドで唯一ナウい人でしたから、「合宿」という体育会系のコトバに抵抗を感じたようです。しかしただ一人、発起人であるワイマンさんの提案に熱烈な賛成で、ノリノリで盛り上がる人物がいました。
 部外者の敏江です。
 
 僕はキースさんの恋人である敏江が苦手でした。
 いつも蛍光オレンジのスエットの上下に、くたびれたサンダル履きで、スタジオに新聞紙にくるんだゆで卵を差し入れる他人の妻、敏江。
 ところが「不倫」という隠微な二文字をみて、10代の少年が抱く、大人の女性に対する性的な憧れなんて、敏江には微塵も感じなかったし、むしろ彼女の毛玉のついたトレーナーや、野ざらしの木製ベンチ並みに朽ちて剥げかかった赤いマニキュアを見るたび、モルタルのチープな生活感が漂ってきて、機会があればゴルゴ13に仕事を依頼したいと思うほどでした。 
 そんな敏江をなぜキースさんが愛するのか、他のメンバーにとっても最大の謎でしたが、滑舌の悪いキースさんの通訳として大いに役立っていることは事実なので、みんなガマンしていました。
  
 誘いもしないのに、人妻の敏江が万障繰り合わせて参加するということで、合宿の話は、これまた微妙なテンションになりました。発案者のワイマンさんでさえ、突然熱が冷めた感じで、適当な相槌でお茶を濁すような、歯切れの悪い物言いに変化していくのを、ティーンエイジャーの僕は見逃しませんでした。
 
 そうなると、もはやバンドの合宿ではなく、単なる慰安旅行の様相を呈してきて、口々に「温泉がいい」だの「カリブ海沿岸に永住したい」だの、好き勝手な話になってきたので、ここはひとつ真ん中をとって(?)、近場にある「関西サイクルスポーツセンターのキャンプ場」、つまりバンガローに泊まることになりました。
 虫嫌いのチャーリーさんが最後までヒステリックに反対していましたが、柄にもなくキースさんがボソっと、「バンガローで頑張ろう…」なんて、一同の腰が砕けるようなお茶目な駄洒落を言い出し、そのどさくさで、「夏の終わりのキャンプ場」に決定しました。
 
 それにしても、行きたくなかったなぁ、僕も。
 
 <つづく>

| 親友Tさんのこと | comments(2) | ブログトップ |
tomiさん、お久しぶりです。あのね、娘が、ピーが表紙のシンコーミュージックの「ROCK JET」という本を買ってきてくれたのですが、読み進むうちにtomiさんを思い出して、つい、コメント入れました。お元気で、おられますように<(_ _)>
Posted by: バジル |at: 2013/04/03 11:39 PM
バジルさん、ありがとうございます。
コメント入れていただいたのに、不義理をしてしまいました。
「♪死んだはずだよ、おtomiさん」というわけにはいかず、元気に過ごしております。
体重と頭頂部の「つむし」に関しては、成長しているくらいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: tomi |at: 2013/09/26 12:28 PM









 
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