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Cum On Feel The Noize


8月ももう終わりだというのに暑い〜。
こんなに暑さが続いているのは管区気象台のしわざ♪
  
 さて僕の高校時代の中で、ひとつだけ実現できなかった夢がある。
 Oイシ君とのバンド結成だ。
 Oイシ君は元々、中学の時に転校してきたUH(うえっちと読む)の親友で、UHはその後、僕と親友になったので、Oイシ君は親友の親友ということになる。
 UHによるとOイシ君はかなりのハードロック好きだということで、彼らふたりはいつか一緒にバンドを組む約束をしていた。僕も仲間に入れてくれと、まだ顔も知らないOイシ君と会える日を心待ちにして中学時代を過ごした。
  
 高校に入学して、偶然同じクラスにOイシ君を見つけたときは、もはや初対面という気はしなかった。
 Oイシ君はUHから聞かされていたとおり、日本人離れした色の白さで男前だった。たぶん先祖に西洋人の血が混じっているかもしれない、欧米人のような整った顔だちだった。
 残念なことにOイシ君は入学してすぐさま他の仲間とバンドを組み、僕は僕でなぜか別なヘビメタバンドにドラマーとして誘われたため、バンド結成を持ちかける機会がなかった。(僕はドラムも叩けるのだ)
 僕とOイシ君は単なるクラスメイトのまま、1年生、2年生と過ごすことになった。まあお互いアホアホ体質なもので、バカな話題で盛り上がっては一緒にゲラゲラ笑ったり、学校をサボってなんば花月に「岡八郎」を見に行く間柄だった。
  
 3年生のクラス替えで、またしてもOイシ君と同じクラスになった。
 3年間ずっと同じクラスいう縁に運命的なものを感じ、ついに僕はバンド結成の話を持ちかけた。
 ギターはUHを呼んでくる。千代田のうどん屋でバイトする姿がサマになっているけど、やはり念願のバンドを組まなければ!
 ドラムは僕が叩く。
 Oイシ君はボーカル。美形を活かしてグルーピーどもをキャーキャー云わせる役目。
 ベースはどうしようか、誰も見当たらないから、バスケ部の加トちゃんにやらせよう。加トちゃんはベースは初心者だが、商店街の細い路地で立ちションをしている最中に犬に追いかけられて、そのままの状態で逃げてきた猛者だ。
   
 バンド結成に賛成してくれたOイシ君だが、彼はデタラメ英語をわめき散らすことに飽きていて、「やっぱり歌詞が大事やで」といった。「どんな歌詞がいい?」って訊いたら、Oイシ君は「オリジナルや!」と言った。
 これがfacebookだったら、僕は「いいね!」を押しまくるところだ。オリジナル曲に異論は全くない。そもそも文化祭なんて他のバンドと曲が被りすぎるのだ。
 1年生の文化祭なんかひどかった。
 5バンドくらいがアースシェイカーの「モア」という曲を演奏した。
 みんなBLACKというバンド衣装専門の店で買った同じような服を着て、さながら「モア」のコンクールだ。審査員に小森のおばちゃまでも呼んできて「モア・ベターよ!」と褒めてもらわなければ収拾がつかないくらいだった。
  
 Oイシ君の提案を大いに喜んだ僕は、常々腹の中で温めていた新バンドのアイデアを述べた。
 高校生らしい歌詞を載せた、爽やかさが不気味なヘビーメタル。たとえば「オマエ」は「キミ」、「オレ」は「ボク」。ウォッカをガブ飲みするような世界観ではなく、高校生らしく「マミー」的なノリでいこう。このギャップは面白いはずだ。
 この考えはOイシ君も喜んでくれた。気障なコトバを選んで並べるより、等身大の自分たちの気持ちをポップな歌詞にして、思いきり叫んだら爽快なはずだ。さっそく僕は作曲に取りかかった。歌詞はボーカリストのOイシ君に任せることにした。
   
 AC/DCっぽい感じを取り入れた曲ができた。ヘビーかつキャッチーなところが、「イケる!オレって天才!」と自画自賛。ギターを弾きながらメロディーを鼻歌でOイシ君に聴かせると、「いいやん!」って気に入ってくれた。
 その場で、ほぼ即興に近い状態で歌詞も完成した。渡り廊下を歩いてゆく担任教師の姿にインスパイアされてできた詞だとか。
 それがこれである。
 
Her Getter

 ハゲにもいろいろあるけれど、
 5円ハゲ、
 10円ハゲ、
 若ハゲ、脱毛症
  頭を叩け ブラシで叩け(ビシバシ!)
 頭を叩け ぺしぺし叩け(ペシペシ!) (2番省略)
 
 Oイシ君と僕は、さんざん笑ったあと、とりあえずふたりでアレンジにハゲんだ。
 昼休み、会議室の屋上でコーラスの部分を考えていたところを、タバコの現行犯で体育教師に捕まり、そのまま2週間の停学と、罰として定番の停学カット、つまり坊主刈り。
 停学明け、お互いの寒々しい坊主頭を慰め合いながら、「あ、こんなところに小さなハゲ」。
 花も恥じらう18歳。さすがにもうこの歌をうたう気分にはなれなくなってしまい、バンド結成の夢は儚く潰えてしまったのである。

 BGM;Cum On Feel The Noize/QUIET RIOT 
 
 
 

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