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ロバート・ジョンソンのこと
 
ひとくちにブルースといっても、
ダウンホームな(泥臭い)ブルースから、
都会的に洗練されたブルースまでジャンルは幅広く、
土地柄、年代などによってもスタイルが違う。
また、ブルースマンひとりひとりの個性もうんと光っていて、
とても奥が深いのです。
  
  
僕はギター弾きだから、ギター中心のことしか書けないですけど、
アコースティックギター1本でやるブルース、
ビッグバンドでやるブルース、
ロック的なバンドでやるブルースと、
大まかに3つくらいに分けましょうか。
  
  
アコギ1本のブルースは戦前ブルースだとか、
デルタブルース、カントリーブルースだとかいって、
こいつはかなりの泥臭さだ。
チャーリー・パットン、
サン・ハウス、
リロイ・カー、
ブラインド・レモン・ジェファーソンなどなど。
  
  
中でもロバート・ジョンソンは多くのバンドやギタリストにカバーされたり、
映画「クロスロード」などでも有名です。 
十字路で悪魔に魂を売ったなど、伝説や謎の多いブルースマン。
   
  
一人で弾いていると思えないギタープレイ、
親指でガッガガッガとリズムを刻み、
人差し指でコードを弾いたり、スライドを鳴らす。
主にノーマル・チューニング、
オープンE、オープンAのチューニングを弾き分けているけど、
半音下げチューニングにカポタストを使うからコピーしづらい。
でもでも古い音源のノイズとともに、
ジョンソンさんの甲高い歌声が当時のミシシッピの郷愁を誘う。
(行ったことはないけどね)
  
  
レコーディングのとき壁に向かって弾いていたらしい。
そのテクニックを他人に見られたくなかったから、という説もあれば、
確かギター雑誌に載っていたライ・クーダーの解説だったと思うけど、
彼は壁の反響を利用して倍音を得ようとしていた、
つまりロバート・ジョンソンはギターアンプの必要性を感じていたのだ、
あるいはギターの音色にオーバードライブをかけたかったのだって、
読んだことがある。
そういう耳で聴くとロバート・ジョンソンのギターって、
他の戦前ブルースより厚みがあるように思う。
義父になったジョンソンさんに
直接ギターの手ほどきを受けたロバート・Jr・ロックウッドが、
12弦ギターを好んで使ったのも、なんか意味があるようだ。
  
  
当時のブルースマンは路上で弾いたりしていたんだけど、
屋外でギターを弾いたり、大勢のオーディエンスのいる前だと、
音が逃げていくっていうか、
実際、必要以上の音量が欲しくなる。
今でこそストリートでやってる若者も、いろんな便利なアイテムがあるけど、
ストリートの元祖がブルースだ。
  
  
クリームのカバーで有名な「クロスロード・ブルース」、
ストーンズの「ラブ・イン・ヴェイン」、
「FREE WITH PYG」ではショーケンさんが歌っていますね。
ブルースセッションといったらコレ「スィート・ホーム・シカゴ」などなど、
ロバート・ジョンソンが音源として残した楽曲は、
1936年と1937年にレコーディングしたたったの29曲(42テイク)。
1938年、27歳の若さで死んだ。
死因は浮気相手の旦那に一服盛られてとも、
刺されて死んだともいわれているけど、
死亡届の死因欄には、「No Doctor」とのみ記載。
  
 

 

 
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