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チケット浪人

うーむ、「世界一好きなホール」である大阪フェスティバルホールのチケットがことごとく当たらない。

 

基本的に僕のクジ運は最悪なのだが、今回は息子や嫁もアウト。ふだんはチケットのみならず、いろんな商品の抽選にも当たる強運の母子なのに•••。

 

一般販売にチャンスを賭け、それでダメならリセールサイトを利用するしかないのだが、「確定」ではない隈ぐましさ、心地の悪さは、自分でも信じられない重圧となって、夜毎寝汗びっしょりでうなされるしまつ。全然落ち着かない。

 

どこか遠方のチケットなら、そうでもないかも知れないけど、基本、遠征をしない僕にとって「自分のホームグラウンドのライブに行けないかも」と考えてしまうと、やはり焦ってしまう。あの2回連続バルコニー席ゲットの快挙はどうしたんだ?

 

だけどこれまでは、たまたま偶然に運が良かっただけの話。やはりいまの僕と同じように、落ち着かないファンの方も毎回たくさんいらっしゃるのだろう、無視してごめんね。


いまは自分のことを、仕官の道を断たれた「チケット浪人吉本臣ノ介」と名乗り、身をやつしながら、北向きのあばら長屋で傘張りをしているような気分。

 

今日、ふと考えたんだけど、いまの僕がイライラ中なことに気づいている人が周囲に誰もいない不思議。世の中ってこんな風に成り立っているのだろうけど、僕がカチンときてしまったときに、「あのときの僕はカリカリしていたものでつい•••」という証拠を残しておくために、この文章をアップしておくことにした(笑)

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老眼モデラー•ブルース

寒い日が続きます。

相変わらずコロナやインフルも検査陽性率はかなり高く、僕が出向しているクリニックでは百発百中の日もあります。


過敏になりすぎなくてもいいのだろうけど、あまりに無警戒で無神経な人が多いせいで、休みの日などは外出するのが恐怖になり、自宅に篭って好きなレコードをかけながら、プラモデルを作っています。

 

久々のプラモ復帰なんですが、ずいぶんと業界の雰囲気が変わりました。昔は人づきあいが不得手な男子の世界というか、プラモが趣味の友人タカッチがそういうタイプだったので、僕の偏見かもしれない。


ところが近頃は陽キャの可愛らしい女子たちがプラモのYouTubeチャンネルを開設していて、彼女たちの動画をすごく参考にさせてもらっています。華やかな若い女の子モデラーの解説は、飽き性のおっさんのモチベーションを顕著に上げてくれます。

 

プラモ復帰のキッカケは、「ゴジラ-1.0」であの幻の戦闘機を見たから。子供の頃からの旧日本軍戦闘機マニアの血が再沸騰。

 

必要な用具や塗料、溶剤も揃えた。最近は百均でも優れものが出ているので財布にも優しい。分からないことはYouTubeやネットですべての情報収集が可能。プラモデル本体もAmazonで探せば欲しいものが見つかる。


これほど有利な環境下なので、さぞかし立派な作品が作れるだろうと思いきや、老眼がこんなにハンデになろうとは•••。


メガネ型のルーペ着用でなんとか作業はできるけど、どうやら我が家には異世界に繋がるポイントでも存在しているらしく、ときどき細かい部品が姿を消す不可解な現象が起こり、なぜか数日経ってから上着のポケットから出てきたり、足の裏に張りついていたりする謎。

 

接着剤を塗った覚えのないところがくっつき、繊細な作業とか細筆で色塗りをすると病気か?というほど手が震えるし、溶剤の臭いは嫁をキレさせ、かといって換気すると必要以上に寒がられる。

 

1300円のハセガワ1/48局地戦闘機「震電」は、同じものをふたつ作った。1機目より2機目のほうが上手にできたけど、失敗したところや気に食わない点が多々あって、たぶん3機目はもっと綺麗に作れると思うけど、何が自分をそう掻き立てるのか。


まあこれで止めれば揃えた塗料の残りが無駄になるんで、同じ配色のプラモデルを作り続けなければなりません。まずは飾るスペースを確保しなくちゃ。

 

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さらば宇宙戦艦ヤマト

「さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち」の4Kリマスターの上映がはじまった。

 

この映画が公開されたのは、僕が小学4年生の頃。ストーリー、メカニック、戦闘の描写、音楽、主題歌、どれをとっても他のアニメとは一線を画すクオリティの高さとリアリティに打ちのめされ、この作品の虜になった。

 

ところが元々、初代「宇宙戦艦ヤマト」であるテレビ版は、視聴者である子供達から不評だったため、打ち切り決定となり、途中から内容を端折って放送されるという悲しい過去を引きずっていた。


とにかくストーリーまでワープさせたせいで、印象的な「地球滅亡まであと◯◯◯日」というカウントダウンは曖昧になり、最後に主人公のお兄さんが出てきても「?」と意味が分からなかったし、デスラー総統は途中から顔色が悪くなるし、腑に落ちない作品であることは確かだ。


しかし劇中に出てくる「ワープ」とか「波動砲」、また沖田艦長の「地球か•••何もかも皆なつかしい」というセリフなどのインパクトは絶大で、SFアニメの金字塔を打ち立てていた。

 

そこへ続編が映画化、しかも「さらば」と銘打っているし、その後、大人の事情で都合よく何度もよみがえることになるなんて当時は誰も予測できなかったから、「これは絶対に観ておかなければ」と焦燥感に駆られた。

 

その期待は裏切られることはなかった。金太郎飴のようにどこを切っても日本人好みするストーリーと、絶望を抱かされる展開は、100点満点で200点の作品だったし、エンディングの「ヤマトより愛をこめて」に涙した人も多かったのではないだろうか。

 

この作品のヒットによって、不評だった前作まで再注目されるようになった。逆に続編が出るたびヤマトの評価は右肩下がりになっていったので、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」では、「さらば宇宙戦艦ヤマト」が最初にして最大のピークである。

 

近年になって「宇宙戦艦ヤマト2202」としてストーリーやメカニックが作り込まれたものにリメイクされたけど、これは「一般的な日本人好み」ではなく「オタク好み」だったので、僕はまったく好感を持てなかった。男性キャラを女性に変更するという不自然な萌え系が気持ち悪く、あまりに不快すぎて視聴は断念した苦い経験がある。

 

やはり旧作で、名だたる声優陣がキャラクターに生命を吹き込んだものを、安物売りの人たちにキャピキャピされるとやたらとムカつくのだ。最新テクノロジーを駆使したアニメは、デジタル的には鮮明かも知れないが、音楽に例えると心を込めたバンドの演奏ではなく、パソコンでカシャカシャと打ち込んだカラオケの伴奏を聴かされているような気分。

 

結論として本来の「さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち」のファンって、「にわか」は別として、それほど最新技術や4Kリマスターにこだわっていない気がする。クリアな映像を見せられて「昔のアニメ作りはショボかったんだな」と幻滅するより、画質が悪くてもいいじゃん、ストーリーや世界観に惚れた僕は、無理やりの高画質など望んでいない。自分の脳内で細部や背景や行間を想像できなければ、映画でも音楽でも小説でも、心に響かない。

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新年ご挨拶

まずは能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された方々への心からのお見舞いと、救助活動をされている方々へ深い感謝を申し上げます。

 

多額の浪費で成り立つ大阪万博にかかるすべての人員や重機を最優先で能登の早期復興にまわして欲しいし、資材や燃料が不足したり高騰しないよう万博は延期して欲しいなというのが僕の切なる願いです。


また少額ではありますが、当ブログのアフィリエイト収入は全額、復興が捗るまで能登半島地震の義援金として寄付をさせていただきます。皆さまもAmazonでのお買い物の際はぜひ「お買い物はコチラで検索」をクリックして、そこからご注文のご協力をお願いします。


さて新年を迎え、気持ち新たにブログを再開します。今年はあまり「蔵出し」をせず、なるべく短くてもリアルタイムな更新をしていきたいと思います。

 

また今年は僕自身のライブ活動再開の他、レコードトークライブや貴重な映像コレクション上映会など諸々の「ジュリーなイベント」なども考えておりますので、乞うご期待!といったところです。

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能登半島地震

能登半島地震による災害で被害に遭われた方、まだ不安や困難の中にいる方、怖い思いをされた子供達ならびに御関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

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転売ヤーを撲滅しましょう

チケットが手に入りにくくなっていますね。「沢田研二のチケットは入手困難」という情報を転売ヤーが嗅ぎつけ大挙してきたら、貧乏な僕はどうすることもできません。

「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(通称「チケット不正転売禁止法」)2019年6月14日施行。違反者には「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金またはその両方が科される」という情報、皆さんにもぜひ知っておいてもらいたいです。昔のダフ屋取締りとは管轄が違って厳しいのです。昔は人懐っこいダフ屋のおばちゃんをよく見かけたけど、こちらはもう絶滅?物故?

興行主がチケット転売を禁止している場合、その転売チケットは無効とされて入場できなくなったり、そもそも見ず知らずの相手との個人取引のリスクとか、公演中止や延期時の補償が不十分なことなど、ろくなことはありません。第一、犯罪者を儲けさせて、心苦しくなりません?

また近頃話題になっている自警団気取りの私人逮捕系YouTuberは、わざと高額転売されているチケットを購入して会場にて待機。受け渡しのときに転売ヤーを取り押さえ警察に通報。その顛末の一部始終を撮影してネットにあげ、再生回数をお金にする。ジュリーの神聖なライブの前にそんなくだらん捕物なんぞ誰も見たくない。転売ヤーのお得意様のお婆さんの姿とか。

大手音楽事務所は躍起になって高額転売を取り締まっているようですが、ジュリーサイドはおそらく「みんなええ大人なんやから、そんなしょーもないもん相手にしなや」ということでしょう。

なので、チケットを探している人も、チケットは手に入ったけど残念ながら都合で行けなくなった人も、正規のリセールサイトを利用しましょう。定価で譲ってくれたその人の分まで楽しんであげるのが礼儀。

ジュリーに酔いしれる人はルールとかマナー、エチケットを守れる優しい人だけであって欲しい。転売ヤーと結託するなど言語道断。不正に大金さえ払えば何でも思いどおりにいくと考えているヤツがひとりもいない観客席の前で、僕はジュリーに歌って欲しいのです。

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来年もよろしくお願いします

おかげさまでプライベートな音楽仲間たちからも僕のジュリー熱はすっかり浸透しており、同志の皆さまほどではないが、仲間内では「ジュリーといえば僕」みたいなことになっている。これは名誉なことだ。

しかし僕がジュリー以外の音楽について語ったりプレイをすると、意外だという反応をされてしまう。これは僕にとって大いに心外だ。

音楽の楽しみ方って人それぞれ自由。ジュリーファンだからジュリーしか聴いちゃダメ、ジュリーの楽曲しか弾いちゃダメなんて誰が決めた?

ヘビメタ好きは服装までヘビメタ、ブルース好きは枯れ具合一辺倒、レゲエ好きはあんな髪型で、ジャズは眉間に皺を寄せながら指でトントン机を叩いてカウントし、爺さん婆さんは演歌こそ音楽の頂点だと思ってる。

僕は多彩なジャンル、数多くの作品を貪欲に聴きまくることで、心に響くたくさんの音楽たちと出会って、あらためてジュリーサウンドの素晴らしさを本能的に認識していく人種だ。

なので例えばの話、ヘビメタと笠置シヅ子のことを同じ目線で語ることもできれば、田端義夫のギターの音色に触れながらジミヘンの魅力を語ることだってできる。ただ困ったことにそれを語り合う相手がおらず、いつだって変人扱い。

そりゃそんな雑多な音楽の聴き方してたら友達もいなくなる?余計なお世話だ。そもそも他の芸術や文化において、比較対象もなく、頑なに贔屓だけにしか関心を寄せない方がおかしいんだから。ごはんでも毎日同じ店の同じ料理ばかりでは、栄養の偏りが起きて、痛風や糖尿病やビタミン欠乏症になりまっせ。

仮にもジュリーサウンドの研究家を名乗っている僕は、やはりさまざまな音楽を知らねばならない。比較対象がなければ研究テーマも絞れない。と、いうことで来年も耳に入ってくる音楽をザクザク聴いて、たくさんいいものに出会って、さらにジュリーサウンドの魅力について、研究を深めていきたいと思います。

来年も「ジュリーな毎日」をよろしくお願い申し上げます。

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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

鬼太郎の映画を観てきた。

3回目の「ゴジラ-1.0」に後ろ髪を引かれながらも、「水木しげるファン」また「妖怪マニア」としては、やはり観に行かずにはいられない「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。

子供の頃、鬼太郎は元より、ドロロンえん魔くんや妖怪人間ベムなど、妖怪にまつわるアニメが好きだった。寝室に飾られていた「シバテン」のお面の影響もある。

「水木しげるの妖怪大百科」という本を入手してからは、僕はちょっとした妖怪博士になり、できれば自分も妖怪に遭遇してみたいと願っていた。

大人になってからは、水木先生の描く絵の芸術性に惹かれ、また京極夏彦の愛読者として、怪異なるさまざまな事象や変わった人物を見ると「妖怪」に当てはめてしまう癖もついた。

おっと、肝心の映画はズバリ「当たり」だった。昭和31年の隔離された村が舞台、「犬神家の一族」っぽい展開は僕の大好物だし、登場人物たちのキャラも良く、大人が観てもちゃんと「怖い」。いや、むしろ子供にはキツいかもしれん。墓場鬼太郎同様、大人向けの鬼太郎作品だ。

何より目玉おやじが強くてせつない。口調はあのままだけど、まだあの形態になる前だから、そもそも目玉のおやじではないし、小さくないから「田の中勇」の声でもない。

従来のゲゲゲの鬼太郎では、まず鬼太郎が悪い妖怪にやられて悲惨なことになって、目玉おやじが「トホホ」と嘆きながらも小さいカラダで懸命に鬼太郎を救出する場面が目に浮かぶんだけど、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見れば、今後はそんな目玉おやじの見方が変わること必至。

映画としては、映像と音響のクオリティが高さにゾクゾク感も割り増し。自宅でDVDを見るより、やっぱり映画は映画館で観るもの。

近頃は「お正月映画」にテンションを上げる庶民も少ない。皆さん、お正月はぜひ庶民に戻って映画でもいかがですか?「ゴジラ-1.0」、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」ともにハラハラ度は僕が太鼓判を押します。ぜひデートにご活用ください。

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「ゴジラ-1.0」についての見解

公開初日に「ゴジラ-1.0」を観に行きました。僕は2016年に「シン•ゴジラ」を観て、これ以上のゴジラ作品はもう出来ないだろうと思っていたんだけど、いえいえ、今作がナンバーワンのゴジラ映画です。ネタバレも含みますが、マニアックな僕がツボった点をいくつかご紹介します。

まずは吉岡秀隆さん。ゴジラを倒すための海神作戦の計画を立てた科学者なんですが、僕は1954年の第一作ゴジラに出ていた山根博士つまり志村喬さんを思い出します。僕の中で吉岡秀隆さんといえばやはり寅さんシリーズ。僕は自分と同世代の満男をリアルタイムで見続けてきましたから、吉岡秀隆という名前より満男のほうがピンとくるんですけど、志村喬さんといえば、寅さんシリーズの中では満男のお爺ちゃん諏訪飈一郎役。違う子役が演じていたので共演はないのですが•••。

もちろん吉岡秀隆さんは「ALWAYS三丁目の夕日」や「海賊と呼ばれた男」など、山崎貴監督の作品でも活躍されており、今作のキャスティングは吉岡さん個人の実力ですが、僕は映画館でひとりほくそ笑んでしまいました。ちなみに近年では渥美清さんが演じていた金田一耕助を演じるなど、吉岡さんは寅さんファンとして嬉しい仕事をやってくれています。

次のツボは「反米」。そもそもゴジラは水爆実験により変異したモンスター。ハリウッド版はそんな不都合を無視して神格化していますけどね。

歴史上、いちばん日本人を無差別に大量虐殺したものは間違いなくアメリカのB-29。日本の高射砲や戦闘機が届かない上空から雨のように焼夷弾を落とし、しまいには原子爆弾まで落として、次の朝鮮戦争ではあっさり引退している爆撃機。つまりB-29は日本人を無差別に殺すためだけに生まれ消えていった世にも恐ろしい化け物なのです。

ゴジラも必ず日本に上陸して日本人になすすべもない絶望を与えます。放射能の熱線をはき、都市を破壊、無差別に多くの人命を奪います。つまり僕はゴジラはB-29と同じだという考え方もできると思うんです。

離陸して10分足らずでB-29の空域に届き、しかも強い装甲と攻撃力で撃墜する機体が必要だということで開発されていたのが「震電」という局地戦闘機。最終的にはジェットエンジンを積む計画まであったけど実用化の前に終戦となり幻と化しました。ゴジラに挑んでいく「震電」には、戦闘機マニアの血が沸騰しました。

神木隆之介さんが演じる主人公が爆弾を積んだ「震電」でゴジラの口に特攻を仕掛け、ラストは当時ではドイツでしか採用されていなかった脱出をします。劇中の操縦席を凝視してみるとドイツ語らしき文字が。青木崇高さん演じる整備兵の橘は、戦時中多くの特攻機の整備をし、特攻兵を見送ってきたはず。それを思うと橘の涙に胸が熱くなります。

また海神作戦でゴジラと戦った奇跡の駆逐艦「雪風」と不沈艦「響」は、このあと史実どおり賠償艦として、それぞれ中国やソ連に引き渡されてしまうのか、なんて気になるのもミニタリーマニアだけか?しかし艦載砲も撤去されて完全な非武装の船でよく戦った。ひとりの戦死者も出さない戦い、それが戦後日本が世界を席巻した底知れぬパワー。

あとはやはり日劇ですね。おそらく1947年の大衆の夢の世界って、日劇がその象徴だったのかも知れない。それをゴジラが破壊しやがった。ウエスタンカーニバルもなくなるんだぞ。やはりそういう意味でも僕は絶望を感じてしまいました。

とまあ、まだ2回しか観に行けてないんですけど(「シン•仮面ライダー」は6回観に行った)、大画面、大音量で聴くゴジラの咆哮は、つくづく僕のドMな感性を貫く。やはり僕たちはゴジラに怒鳴られたいんですよ。きっとゴジラは「お前、ちゃんと生きてる実感のある日々を過ごしているのか」ってね。

ラストの浜辺美波さんの首筋とか、海底に沈んでゆくゴジラの肉片の変化など、想像力をかき立てたれるシーンもありますが、僕はひとえにゴジラに立ち向かって勝利し、そのゴジラに対して艦上から敬礼した日本人の姿に、力強さを感じさせられました。(この先、3回4回と観れば、また感じ方も変わるかも知れません)

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ギターケース•ブルース

柴山さんに憧れて、中1でエレキギターを手に入れた僕。19800円でフェンダーはお買い得だと思ったら、後日フォウンダーというバチもんだったことに気づき大いに凹む。そりゃ筆記体で書かれたFenderとFounderの文字なんか、間違えて当然の学力だったから。

エレキギターを買えば、やはりアンプは必需品だけど、中1にまだその余裕はない。モノラルラジカセのマイクにプラグを突っ込んで、弾いている本人すら不愉快な音を出しては、「ヤングギター」という音楽雑誌を教本に、ハードロックやヘビメタの練習をしていた。

やがてツマミが欠損してスピーカーの破れたボロボロの10Wアンプと、メーカー不明のディストーションというエフェクターを友人のお兄ちゃんから譲り受けた。

これで一応はエレキ小僧の体裁はついたものの、ここにきて初歩的かつ重大な問題に頭を抱えることになる。ギターを持ち運ぶケースがないのだ。ギグバッグを背負って歩くのが女子にキャーキャーいわれるギター小僧のステータスなのに、僕のフォウンダーにはそれがない。

楽器屋でギターを買えば、たいてい合皮でできた安物のギグバッグはつけてくれるもの。しかし僕のフォウンダーは、イズミヤ河内長野店内のレコード屋の天井から吊られていたやつで、購入時はネックが剥き出しのまま半分だけチャチな紙袋に入れられて、家に着く頃には紙袋の紐も切れビリビリに破れてしまった。

楽器屋で単体で売っているギグバッグはけっこう値が張る。中学生のお小遣いではそう簡単に買えるものではない。しばらくは初心者向けクラッシックギター用の赤いタータンチェック柄布製手さげケースに入れていたけど、ロックギタリストとしては屈辱だった。

そんなある日、親戚に「お使い」があって都島区に出かけた折、住宅街の中にぽつんと質屋があって、そこのショーケースにボロいエレキギターが立てかけられ、「不良品、音出ません2000円(ソフトケース付)」という値札が張られていた。この青緑色のギター本体は60年代のグループサウンズが使うようなビザールな形状でカッコよくない。金属部分も錆だらけ。色やカタチに何の魅力も感じなかった。

叔母がお使いのお駄賃に3000円くれたので、ゆっくりする間もなく質屋で2000円で念願のギグバッグを手に入れた僕。中身のギター本体には全く興味はない。

帰路は地下鉄を乗り継ぎ、難波から高野線で千代田、そこからバスに乗って帰るコースなんだけど、電車に揺られている間、ギターを買って帰ってきたことで親からガミガミ言われるのも分かっていた。反抗期真っ盛りだったので、こんなボロギターのせいで口論になるのも面倒くさい。バスに乗らず徒歩で帰ることにして、途中の寺ヶ池公園のゴミ箱にギターを捨て、事なきを得た。

しかし妙に心に引っかかる。「Founder」を「Fender」と読み間違える語学力の僕なのでアテにはならないが、そのギターのヘッドには「THE VENTURES」そしてペグの間に白抜きの「M」、そして小文字で「mosrite」と書かれていたような•••。

アレが本当に60年代当時物のモズライトだったら、そしてきちんとリペアすれば、幾らくらいの価値だろう。まあ、ソフトケースに入れられて売られていたんだから、そんなことはないわな。

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